勉強家の読者様、ごめんなさいw
今から書くのは私の独断偏見です。
ビジネスのお勉強が大好きな方はきっと白目を剥きます。
ビジネス本とか読むの大好きな人、
回れ右。
では書きます。
センスを磨きたくて・・・
文章のセンス磨きたくて文章術の本を読む。
Canvaでおしゃれにしたくて、Canvaの使い方の本を読む。
・・・
いや、ちゃうねんw
そうじゃないねん。
もちろん気持ちはわかる。
誰だって最短で上手くなりたいし、失敗せずに垢抜けたい。
だからノウハウを取りにいく。
でも残念ながら、
センスだけは
攻略本じゃクリアできないのです。
本気で伸ばすならここを見る
本当に上手くなりたいなら本物に触れるしかない。
ハウツー本なんて読んでるから
ダっサいままやねんで。
本当に文章上手くなりたいなら、小説を読むべきだし、
デザイン上手くなりたいなら、作品を見倒すしかない。
操作や仕組み説明をして理論的に理解するよりも、
本物に触れる時間が必要なのだ。
もちろん、アートやビジュアルなら見えない黄金比や構図、配色はとっても大切であるし
文章であれば、語彙力や比喩・皮肉表現のバリエーションが増えればきっと今より感情を込めた文章を書けるであろう。
しかしセンスは設計ではない。
数値で表すことができず、定量的なものでないからこそ
型にハマらない表現が可能になるのである。
センスの正体
センスの正体とは、
観察力と感性です。
観察力とは、日常の違和感に気づける目。
感性とは、経験を通して蓄積された判断基準。
ノウハウでは絶対に育たない。
文章がうまい人は言葉を飾らないし、
一行で心を撃ち抜くじゃないですか?
それは文章術を知ってるからではなく
人の心の温度を観察してきた回数が違うからです。
デザインが強い人も同じ。
フォントをいじる前に、世の中の美しいものを見ている。
建築、写真、映画、雑誌、街の看板、光の濃淡。
新しいPCやスマホの壁紙写真や、身の回りの日用品のデザインを見て
「なんでこれはこの色使いをしてるんだろう」
「なぜこの構図にしたんだろう」と思考を巡らせ、
インスピレーションを得ているのです。
Canvaを触る時間より、インプットの質が圧倒的に違います。
余談ですけど、以前ある人に「観察力を磨こう」みたいな本をおすすめされて
「いやなんか違うよなあ」とも少しの違和感を覚えながらも勧めてもらったからと試しにKindleで読んでみたら、
開始10ページでこんな当たり前のこと、とっくに知ってたwとなって、それ以降二度と開かれる事はなかった。要はそういうことなのです。
迷子になる人の共通点
ノウハウ依存の人ほど、ずっと迷子のままだし、文章もデザインもずっとダサいです。
それは、そもそもの判断基準が育っていないからです。
何が良いのか分からないのに、正解を探し続けてしまう。
自分の引き出しを増やすこと。
つまり、観察の量を増やすことです。
身の回りの全てのものに目を向け、
なぜこれはこの色なのだろう、この構図はどうなっているんだろう、
なぜここに余白があるんだろう、あえて斜めにしてるのは何の意味があるんだろう・・・
と、思考を巡らせる。
ネットニュースや誰かのブログ記事、小説、漫画を読む時も
「・・・」←この”間”で何を表したいんだろう、
なんで倒置法で描かれてるんだろうこの文章は、とか
観察し考えながら文章を読む習慣をつける。
ちなみに文章力が上がると、状況説明力や感情表現も豊かになるので話し方も変わります。
ビジネス書が教えてくれないもの
ビジネス書って基本わかりやすく書くことで読み手の理解度が上がるので、
読んでも読んでも文章力なんて鍛えられません。
枝葉のテクニックの羅列でしかないからです。
ビジネス書には回りくどい比喩表現もなければ、細かな描写もありません。
たとえば、「ある女性がコーヒーを飲んだ」という事実を伝えるなら、
ビジネス書であれば「ある女性がコーヒーを飲んだ」とそのまま書きますが
小説ならこうなるでしょう。
少し茶色味を帯びたロングヘアの彼女は、街路樹が見える日当たりの良い窓際の席にゆっくりと腰を掛けた。
虚ろな目で小さなため息をつきながら左手で気だるそうに髪をかきあげ、目の前にあるコーヒーカップに手を伸ばした。
これが描写力ですよ。(伝わるだろうか・・・!)
こういう「引き出しの数」を増やすことが、
センスを磨くということなのです。
でもね、今から頑張ろうって思ってもめちゃくちゃ時間かかります。
物心ついた子供の時からそういう感性で育っている人と、
大人になって今からそこを磨きたいと思ってる人とでは、
持ってる引き出しの数が圧倒的に違うからです。
ちなみに私は小さい頃から小説やエッセイを読むのが大好きでしたし、絵を描くのも大好きでした。
それでもまだまだ全然、引き出し足りんなあと思うこともあります。
今日から身の回りのもの、文章に目を向けて、
今からでも、センスの引き出しを1個でも増やしていきましょう。

