コーチ、講師、コンサル。どの業種の発信やサービス紹介を見ても必ずと言っていいほど出てくるフレーズがあります。
「あなたに伴走します」
「寄り添います!」
・・・いや〜、素晴らしいね。
きっと辛いことも一緒に乗り越えてくれるし、支えてくれるし、話とかも聞いてくれる素敵なコンサルなんでしょう。
知らんけど。
だけど・・・寄り添う、伴走する、って
サービスの本質からズレとる。
耳ざわりは優しいけど、現実はそれじゃ成果なんか出ないんです。
寄り添いと甘やかしは違う
「寄り添います」って、いかにも優しそうに聞こえます。
でも実際にやっていることを冷静に見てみるとどうでしょう?
クライアントが「今日できませんでした」と言えば、
「大丈夫ですよ、次頑張りましょう!!」と返す。
このやり取り、一見すると優しく聞こえるかもしれないけど、
実際は
何の解決にもなってない。
もしダイエットコーチに置き換えるなら
「今日お菓子食べちゃいました」
→「気にしなくていいですよ」
とか言っているようなものです。
それって本当に
優しさですかね?
誘惑に負けてお菓子やケーキを食べちゃうのと同じように
「今日やります」って言ってたことを
平気で「できませんでした」って言ってくる人が
果たして数ヶ月後に、成果出せます?
もし本当にそれで成果が出るなら、
世の中に太って悩んでる人なんて誰もいないはずです。
寄り添いと甘やかしは
まったくの別物です。
「安心」より「結果」
結局、お客様が本当に求めているのは「結果」です。
安心感は“あればいいもの”であって、
本質ではありません。
成果を出させることこそが役割なのに、
安心感ばっかり売ろうとするヒト多すぎ。
絶対に成果にはつながらないです。
私たちがやるべきなのは安心してもらうことではなく
「成果を得るために必要な基準値を叩き込む」ことです。
「だからアナタは成果出ないんだよ」と
突きつけられるかどうか。
痛いところを突く言葉こそが、本当の優しさだと思いませんか。
人は自分の甘えや怠けを直視させられたときにしか、
本気で変わろうとしません。
基準値を分からせる
「あなたが成果を出せない理由はここにある」
「その程度の行動量やクオリティじゃムリだよ?」
と現実を突きつけるのです。
相手はずっと生ぬるい世界で生きてきたのだから、
まずはあなたの「基準値」を理解してもらう必要があります。
「1日1時間トレーニングする」で、すごく頑張った気になる人もいれば
「1日10時間トレーニングする」でも全然頑張れてないと思う人もいるわけで。
あなたは1日10時間トレーニングしてきた側の人間として、
1時間なんて全然足りひんやんけ!
10倍じゃぁあああ!!
という基準値を提示しなければいけないのです。
そこをクリアしてきたから私は成果を出せてきたんだよ、と。
それを教えてあげて、その上でお客さんができるようになり、
やがて相手が苦なくやりこなせるように、成長させてあげるのが
コンサルやコーチの役目じゃないですか?
寄り添うって、つまりは何もしてないんです。
「寄り添う発信」がつまらない理由
この構造はサービス提供の場面だけじゃなく、
SNS発信にもそのまま現れます。
「寄り添います」「応援します」「大丈夫です」
こういう、うすらポジティブな言葉ばかり並んでいる発信、
シンプルに
マジでつまらん。
考えてみて?
これだけSNSが発達して、
芸能人の裏アカが流出したり、Xやスレッズで炎上したりする時代ですよ。
耳障りの良い言葉が、
しょせん人の表向きの顔である
ってことなんて
みんな知ってるんです。
優しくていいヒトって、ぶっちゃけ
「な〜んかウラオモテありそう!」
「本当はめっちゃ性格悪そう」
とも思われやすいんですよ。
それが女の世界であり、SNSってもんです。
芸能人スキャンダルもそうですけど、
いいヒトだと思ってた▶︎実際は性格極悪
って最悪のギャップじゃないですか?
それなら、もういっそ
性格極悪っぽい▶︎実際めっちゃいいヒト
っていうイメージ戦略の方が絶対有利だと思うんですよね。
私なんかは最初から、発信でも強い言葉を使いますし
「心のお悩みには1ミリも寄り添いません」って
いろんなところで言ってるので、
時々、共感したり寄り添ってるっぽいことするだけで
「さとみさんって言葉はキツいけど実際めっちゃ優しいですね!」
ってなってるんですよ。
知らんけど。
寄り添って成果出るなら世の中楽勝w
「寄り添います」「伴走します」と言っているだけの人は、
ただの甘やかし屋です。
甘やかして甘やかして褒めちぎった先にちゃんと成果が出せるほど、
世の中甘くないねんw
本当に必要なのは
耳に痛いことを言ってでも相手を成果に導くこと。
優しい言葉でごまかすのはやめて、
嫌われる勇気を持って突き刺す言葉を発信できる人だけが、最終的に一番選ばれる。

