突然ですが、あなたに質問です。
「青色のテロップを入れて」と言われたら、どんな青をイメージしますか?
コバルトブルー? ティファニーブルー? パステルブルーにブルーグリーン、あるいはお洒落なくすみブルーや誠実なネイビー……。
もし今、あなたの頭にこれらの中間色やニュアンスカラーが浮かんだのなら、まだ救いがあります。
でも、もし無意識に
こういう青。
この一点の曇りもない原色の青を思い浮かべたのだとしたら、悪いことは言いません。
あなたはスキル云々の前に、
動画編集向いてません。
なぜなら、その「色の解像度の低さ」こそが、あなたの動画が伸びない最大の原因だからです。
動画の命は「0.1秒」
少し話がそれますが、動画編集って今は誰でもスマホ一台でできますよね。
私がショート動画プロデューサーとして、そして20年以上ネイリストとして「美」と「色彩」の世界に身を置いてきた人間として、
動画編集の「本当の正解」をお伝えします。
まず、編集初心者がやりがちな最大のミス。
それは動画を「足し算」で作ろうとすること。
テロップを光らせる、変なアニメーションを入れる、これ見よがしに効果音を鳴らす。
・・・いいですか?
動画編集の極意は「引き算」です。
視聴者は、あなたの動画を見たくて見ているんじゃない。
指を止めて偶然流れてきたものを見ているだけ。
彼らは信じられないほど気が短いんです。
0.1秒でも「無駄な間」があった瞬間、親指一つで次の動画に飛ばされるのがショートの世界です。
だから、カット編集には命をかけましょう。
命をかけるのです。
私が現場で指導するとき、一番厳しく言うのがここです。
「えー」「あのー」といったフィラー言葉を消すのは当たり前。
でも、それだけじゃ甘い。
「です・ます」の語尾すら、テンポを阻害するならバッサリ切る。
視聴者にテロップという
文章を読ませようとしてはいけません。
視聴者の脳に「言葉の弾丸」を直接叩き込むイメージ。
この「0.1秒を削る執念」がない動画は、どんなに豪華なエフェクトを盛ったところで
感覚的に飽きられます。
接客慣れしてる人にありがちなこと
カット編集の話をすると、みんな「無音の部分を消せばいいんでしょ」って顔をするのですが、全然違います。 甘い。甘すぎます。
本当に削るべきはね・・・
「言葉の贅肉」です。
(また私、とんでもないパワーワードを生み出してしまったw)
「私もよくやっちゃうんですけど……」
「それもありなんですけど……」
「すごく……」
「だと思うんですよね」
「それは何かっていうと……」
という、コミュ力高くて気遣いのできる方がよく使う、話をマイルドにする
「クッション言葉」。
これ、全部いりません。
「私もやっちゃう」なんて、誰があなたの自分語りや免罪符を求めてるんですか?
「だと思う」なんて曖昧な表現は信頼を損なうだけ。
「何かっていうと」なんて前置きしてる間に視聴者は飽きてます。
「~とは、」の一言で本質に切り込めばいい。
クッション言葉は、情報を薄めます。
どんなにいいこと言ってたとしても、間を引き伸ばしてるのと同じです。
0.1秒の「間」を消し、1文字の「無駄」を消す。
このストイックさがないから、あなたの動画は最後まで見てもらえないのです。
その「青」は信号機か?
さて、冒頭の話に戻りましょう。
編集スキルについて今まであまり語ってこなかったけど、はっきり言います。
動画編集は「センス」が絶対に必要不可欠です。
絶対です。
特に色彩感覚。
センスが養われてない方は
これがもう、絶望的。
「ここは青系のテロップで」と発注すると、
高確率で返ってくるのが
これなんですよ。
#0000FF のカラーコード青!
原色の、一点の曇りもない、目に刺さるような青。
信号機でももうちょい緑やで?
私は20年以上、ネイリストとして色彩学をかじってきました。
10本の指という極小のキャンバスに、どれだけ繊細な色を乗せ、調和させるか。
その視点からみると、
昭和のスーパーの特売チラシか?
と思うほど、安っぽいフォントを極端に大きくし、どぎつい原色を乗せ、
これまた安っぽいアニメーションで動かす。
みたいな動画がめちゃくちゃ多いのです。
(めっちゃスクショを載せたいけど、角が立つから我慢している)
本人は「目立たせている」つもりかもしれないけど、ダサいです。
なぜ動画編集は「女性」の方が向いているのか
もちろん、体系的にデザインを学んできたなら話は別ですよ。
でも、「動画編集ソフトの使い方を覚えただけ」の男性は、
この「繊細な違和感」に気づけないことが多いです。
フォントの余白、色のトーン、視覚的な心地よさ。
これらはソフトの操作方法をググっても出てこない「感性」の領域です。
女性は日常的にメイクをし、服を選び、ネイルを整える過程で、
無意識に「色と形のバランス」を鍛え続けています。
白には100通りの色があると言われていますよね?
アイボリーからグレー寄りの白、真っ白、ピンクみのある白など。
でもそれが全く同じ「しろ」に見えてしまう人たちって一定数いて、
それは圧倒的に男性が多いのです。(申し訳ないけどw)
社内でも私が一番指導しているのは、実はここ。
「そのテロップ、背景の色とケンカしてない?」
「そのフォント、ブランドの世界観を壊してない?」
で、徹底的に修正してもらいます。
技術なんて後からついてくる。
でも、この「ダサさに気づく能力」がない人は
一生センスのない動画を作り続けることになります。
「ださテロップ」でも伸びる動画、「神エフェクト」でも落ちる動画
しかしここまでお伝えしましたけど
結局、ショート動画で勝負を決めるのは「冒頭の惹きつけ」と「全体のテンポ感」です。
ここが完璧に設計されていれば、テロップが少しぐらい地味だろうが、フォントが凝っていなかろうが、動画は伸びます。
演者の方が流暢に、棒読み感なく話せていればなおさらです。
逆に、どんなに「神エフェクト」を駆使したとしても、カットが緩くて、配色が不快で、クッション言葉まみれの動画は、2秒で捨てられます。
「編集スキル」とは「ソフトを使いこなす技術」ではなく、
「視聴者の視線を1秒も離さない構成力」と
「生理的な不快感を与えないデザインセンス」のことです。
もしあなたが今、動画が伸び悩んでいるなら、
一度自分の動画をスマホの小さな画面で見直してみて。
その「青」は本当に美しいですか?
その「間」は、本当に削りきれていますか?

