サロンや店舗、スクールなどの教室をオープンさせるときに
おそらく、一番最初に多くの人が目指すのは
「地域密着」での集客
じゃないかな?と思うんですが、
この「地域密着」は、良し悪しがあるので
今サロンをやってる人も参考にしてもらえると嬉しいです。

オープン当初の初速は「地域密着」が手っ取り早い
まだお店やサービスの存在が認知されていない段階なので、
手始めに「まずは近隣の方に来てもらいたい」
と多くの人が思うところだと思います。
自分の知り合いのツテや、チラシ配りができる範囲で動き回ってみて、とにかくお店の場所や存在を知ってもらう必要があるので
知人友人に来てもらって「誰か興味ありそうな人がいたら紹介してね」とか、
以前働いていたお店のお客様にも来ててただけるように案内してみるとか(お客様を引っ張ることの善悪は別として)
誰でも一度はやったことがあるんじゃないでしょうか。
以前から自分のことを知ってくれていて、良くしてくれる身近な人からお客様の輪を広げていく。
これは一番リスクがなく、確実にご来店いただける手堅い手段の一つです。
人が人を呼び、紹介が生まれ、お客様がどんどん増えていくという状態に持っていくことも出来ます。
ですが「地域密着」には、いくつか落とし穴があるんです。
地域密着の落とし穴①
まず、地域密着というのは多くの場合、自分や自分のお店の生活圏内のお客様が中心になります。
似たような経済感覚で、似たような行動範囲で、似たような生活スタイルを送っている方がメインのお客様層になる。
そうなると、どうなるか?
最初は、良いんです。
でも、「お客様が身近すぎる」ことは弊害を生みます。
例えば
その地域に住まう方々に対する「先入観」に左右されてしまい、
・この地域の方々は富裕層ではないから、価格帯を上げることは難しい。
・この地域の方々は専業主婦層が多いから、週末より日中の方が来店が多く、週末にお店を開ける必要はなさそうだ。
と、自分で勝手に結論づけてしまう方がいます。
売上の天井が見えてきたので値上げをしたい、と思っても踏み切れない方の多くは、
このように「地域や客層への先入観」が強く刷り込まれていて、なかなか踏み出せないことも。
近くの人や、地域のことを知り過ぎてしまっていて、自分の思い込みが反映されてしまうんですよね。
そうなると、いわゆる”視野が狭くなってしまってる状態”になってしまうんです。
地域密着の落とし穴②
これは、スクール業などをやりたい方には聞いてもらいたいのですが、
「商圏」という概念があります。
商圏とは、半径どのくらいの範囲が、顧客になるか?というもの。
ネイルサロンの場合、お店からの距離が車で30分以内に住んでいる人。
とか。
スクールの場合はもう少し広く、1時間以内になったりしますね。
商圏が狭いままだと、地域に住む見込み客の数というのはある程度上限があるので、
やがて新規開拓が難しくなってきます。
大事なのは、この「商圏」を、広げる努力をしていくことなんです。
商圏を広げる、とは?
商圏が狭いと「地域のお客様に愛されるお店」になりますよね。
もちろんそれも素晴らしいことではありますが、長期的には、自分のお店やサービスの価値を高め、遠くからわざわざきてもらえるようなお客様を増やしていく必要があるのです。
遠くから来てくれるお客様というのは、
「遠くからでもいく価値がある。」と思ってくださっているわけなので、
他のお店やサービスではなく、あなたのお店がいい。
つまり競合と比較されることなく、あなただから・あなたのお店だから、遠くても行きたい。という状態を作り出すことが、
商品(サービス・プロダクト)が磨く、ということなんです。
スクール業だとわかりやすいですが、
「あの先生の講習を受けたいから、地方から一泊二日で東京に行く」
「あの先生にどうしても教わりたいから、毎週新幹線で、先生のスクールに行く」
という方もたくさんいますよね。
私自身もSNSやブログ、動画などの発信ツールを使いこなすことで、
「地域のネイルサロンオーナー・ネイルスクールオーナー」から、
一気に見込み客の対象が全国規模になったという経緯があります。
全国から、「あなたに教えて欲しいから」「あなたのサービスだから」と遠路はるばる会いにきてくれる方が増えたら
集客的にも安定するし、遠くから来てくれることでブランディングにもなるし、
何より・・・嬉しいよね^^
私はね、ほとんど全ての業種において、
「地域密着ビジネス」から長期的には脱却していくことが大事だと思ってすす。
料金や営業時間に左右されず、「あなたのサービスだから」と選んでくれるお客様で、お店やスクールをいっぱいにできるといいですよね!!

